競売物件とは

年間の競売物件数

競売物件は物件のある場所や大きさ、価格にかかわらず競売にかけられます。そのため、年間で競売にかけられる物件数は全国で約6万件以上。ただし、競売にかけられた物件が全て入札されるというわけではありません。競売物件の数は地域によっても違いますし、経済状況の影響も大きく受けます。

例えば、バブル崩壊直後などはローンの支払いができなくなった人が他出し、1回に200件もの物件が競売にかけられたこともあります。現在でも、東京地裁での競売が全国で最も多いですが、1回に60~70件程度に落ち着いています。人口が少ない地域では、1回に20件程度のことも多く、地域によって競売にかけられる物件の数に大きく差があることがわかります。また、入札数が多いのも東京などの都市近郊で、その地域での一般的な不動産の価格が高ければ高いほど、競売物件の価格的魅力が大きくなるため、人気の地域では入札者も多くなっています。

競売物件は事件番号で管理されています。裁判所が事件番号と、入札期間、開札期間を公に発表すると、競売されている物件についての資料をBITや裁判所の閲覧室で見ることができるようになります。情報が公開されてから入札期間終了までに、物件の情報を集めて、入札する金額を考えなければなりません。人気の地域は、基準額が低めでも落札額は高くなることが予想されます。どこまで予算を出すことができるのかを明確にしながら、入札に参加しましょう。