競売物件とは
入札の資格と手数料
競売物件の入札には参加資格は特にありません。一般的な不動産を取得できる人は誰でも競売物件の入札に参加することができます。外国人でも、住民票や外国人登録済証が提出できるならば、入札に参加できます。ただし、不動産を差し押さえられている債務者には入札の資格はありません。
入札するためには保証金が必要になります。入札を希望する競売物件の売却基準価格の10分の2以上の保証金を支払わなければ、入札することができません。例えば3000万円の物件の場合、600万以上の保証金が必要です。つまり、入札の際にある程度まとまったお金が準備できなければ、入札することができないというわけです。
もちろん、入札した人のうち1人しか落札できないので、落札できなかった人に関しては、保証金は全額返却されます。入札者の中で最も高い価格を付けた人が落札できるわけですが、もしその人が残金を支払わなかった場合、入札時に支払った保証金は没収されてしまいます。さらに、その物件が再度競売に出たとしても、入札することができなくなります。これは、はじめから落札する意志を持たず、競売物件の価格をつりあげたり、競売を長引かせたりするなどの妨害をするのが目的で入札に参加する人への対策となっています。