競売物件とは

競売物件にかかる費用

競売物件を入札するためにかかる費用は、まずは物件に対して支払うお金です。裁判所が設定している売却基準価格と、自分が払える予算のバランスを考えて、問題なく支払いができる金額で入札します。入札時には、10分の2以上の保証金が必要です。特別売却されている物件を入札する場合は先着順なので売却基準額での入札が可能です。めでたく、自分が競売物件を落札することができたら、残代金を支払います。

その際、所有権移転登記に伴って、登録免許税の納付も必要になります。登録免許税を納付すれば登録簿上でも所有権の移転が登記されるので、入札した物件に人が住んでいる場合の立ち退き交渉の際などに有利になります。登記手続きは、裁判所の書記官が管轄の法務局に依頼してくれますが、手続きに必要な郵送料などの細かい手数料も、買主の負担になります。登記手続きでは、物件明細書に貸借権などの権利がある場合を除いて、元々物件についていた抵当権も抹消されます。

競売物件は、代金納付をしてから所有権移転登記が行われるため、住宅ローンが組めないとされてきました。しかし、最近は、買主が事前に申し出れば所有権と抵当権設定を同時に行えるように法律が変わったので、住宅ローンが組める金融機関も増えています。競売物件を住宅ローンで購入したいと考えている人は、まずは銀行に相談してみるのが良いでしょう。